Япония: цивилизация, культура, язык 2024

ЯПОНИЯ: цивилизация, культура, язык 2024 46 「大きい」はそれだけで独立した移動可能な<物>を言 及対象とし、「広い」は移動が不可能で本体との関係を重 要視する(本体の一部である)<場所>を言及対象とす る形容詞であると述べている。また、久島は<場所>は 人に活動の場を与える機能に重点が置かれると指摘して いる 25 が、西尾も久島に先駆けて「広い」の特徴として 「中に多くのものを容れうる」「活動のための十分なゆと りがある」「楽に通過できる」などの<収容性>があるか どうか、また好都合かどうかの要素があることだと、「広 い」の言及対象の機能に注目していた 26 。 次に、国語辞典の語釈の第一義を見てみたい。 「大きい」:[視覚的に捉えて]物体が空間を占める量が 多く、面積・体積・寸法などが大である(明鏡 219 );〔目 に見える形を備えていて、互いに比較することができる ものについて〕問題となるものが比較される他方を包み 込んだ(とみなされる)状態になり、なおかつ余りがあ ると想定できる様子だ(新明解 171 )。 「広い」:空間が開けてゆとりのあるさま。ア)面積が大 きい。特に、活用できる面積が大きい。イ)仕切られた 両端の幅が大きい。ウ)ものの広がりが大きい範囲に行 き渡っているさま(明鏡 1498 );何かをするのに十分過ぎ るほどの空間があると認められる様子だ(新明解 1297 )。 (傍線・二重線は筆者) 明鏡国語辞典第 2 版と新明解国語辞典第 7 版の語釈に は、前述の先行研究のように、「大きい」は指し示す物の 形状を視覚で知覚することが重要であり、「広い」は指し 示す空間を活用したりそこで活動したりする用途が重要 な要素であることが共通している。しかし、「大きい」 25 久島茂前掲(注 16 ) P.49-91. 26 西尾寅弥前掲(注 12 ) P.76-77.

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